Starlings Of The Slipstream

今日もどうもありがとう ほんとにいい日だった

日記(3月30日)

2013年旧譜聴き直し

Vakula、Mazzy Star、Nick Cave辺りは年間ベスト級と断言したい出来だったが、何と言ってもGALCHER LUSTWERK『100% GALCHER』はここ数年聴いたmixの中でも5本の指に入るくらい良かった。

富野

富野由悠季監督が語る「アニメの専門化とリアリティの喪失」、そして『ガンダム Gのレコンギスタ』

引用元の本文構成とサイト名のカタカナ四文字は置いておくとして、私がアニメから少し離れてみようと思った理由、アニメへの懐疑心みたいなものを、富野が現場の目線から流暢に語ってくれている……あぁ……

中でも、「『THE ORIGIN』も『UC』も分からないって画はどこにもない。分かる、気持ちいい、大人が気持ちいい画を作ってどうする」という発言にはそうだそうだと何度も頷いた。所謂複雑であるがゆえに難解である作品を目の前にした時、人々は眼前の複雑さを置き去りにして、難解であることを理由にそれを切り捨てるわけであるが、そもそも重厚な視聴体験というものは、作品を観ることを通して自らの限界を素描しつつ、その外部に出ようとすることであり、その外部に出る行為にこそ快楽が宿るわけである。そうした前提のもとで、作品を複雑化する/しないことに対する問題意識、分かり易くすることの手前で留まるということ、ひいては映像作家が作る作品とは往々にして分かり易いものではないものであるという認識が、一部の例外を除きもはや老人からしか持ち合わせていないであれば、それは大変残念なことだな、と思う。いや、本当に。