Starlings Of The Slipstream

今日もどうもありがとう ほんとにいい日だった

すべては終わったのさ、ベイビー・ブルー

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残2節で首位PSGとは勝ち点差6。数字上逆転は不可能ではないが、得失点差7を考えると話は簡単ではない。年明け以降冷静さを失っていたパリもCLチェルシー戦の逆転勝利がなければここまで復調しなかったと思うのだが……こうなったら何とか2位でCL出場権を得てシーズンを終えたい。

忘れてはいけないのは、この優勝争いを演じたチームの多くの面々がアレクサンドル・ラカゼットをはじめとする下部組織からの昇格組であったという事実であり、つまりはこの数ヶ月の狂騒がマネーゲームにより手繰り寄せられたものではなかったということである。資本主義が蔓延した現代のフットボールに、時代遅れの美学が介入する余地がまだ残されていることを示せたのは誇らしいことである。翌シーズンの事は、ひとまず忘れる必要があったとしても。

2008-09は順調に優勝争いから脱落し(終盤の話題と言えば偉大なるNo.8、ジュニーニョ・ペルナンブカーノの去就と彼のリーグ通算100得点だった)、2009-10は2位で終えたものの後半戦はOMの独走により可能性を感じなかったので、終盤までもつれ込む優勝争いをしたのは2007-08振りだろうか。ご存知の通り、それは記念すべき7連覇の最後のシーズンである。あぁ、それにしてもここまで長かった……

しかしニース戦のピュエルといい今節のヴェルクトルといい古巣にしっかり恩返ししやがりますね。